エアコン、テレビ、冷蔵庫…「光熱費節約」5つ。無理せず日常でできる

エアコンなどで光熱費がかさむこれからのシーズンは、少しでも無理なく節約したいもの。そこで今回は、元銀行員でFP2級の資格をもつ、ライター・谷ノ内真帆子さんの実体験を交えながら、実践しやすい節約術5選をご紹介します。

光熱費の高騰で取り組んだ!日常でできる「節約術」5つ

ここ数年、電気代・ガス代をはじめとする光熱費の高騰が家計を直撃。筆者も、その影響を実感し、日々の暮らしでさまざまな節約に取り組んできました。今回は、その経験から得た、ちょっとした工夫で節約できるアイデアを5つご紹介します。

●1:エアコンの節約方法

夏場のエアコン使用は、筆者の家計をもっとも圧迫してきた要因のひとつ。しかし、ちょっとした工夫で、電気代を抑えられることがわかってきました。

まず、設定温度を1度でも上げることです。26度から27度に上げるだけでも、電力消費量は大幅に減ります。加えて、外出時の切り忘れ防止にも注意を払うようにしています。あまり時間を置かずに戻る際は、つけっぱなしのままがよい場合もありますが、長時間外出する場合などは、適切に切ることで無駄な電力消費につながります。

さらに、ここ最近は扇風機との併用を心がけるようになりました。エアコンの設定温度を上げがちですが、扇風機の風で体感温度を下げられるため、苦しくなりません。夜間はエアコンに頼り、日中は扇風機運転を優先するなど、使い分けも大切にしています。

契約内容や条件によって異なるかと思いますが、筆者の実家では、エアコンを1度下げるだけで月額約2000円程度の電気代が増えていたそうです。このようにエアコン使用時の細かい注意が、節約につながります。

●2:テレビの節約方法

ついつい気づかないうちにつけっぱなしになりがちなのがテレビです。以前、筆者もつけっぱなしにしてしまい、無駄な電気代を払い続けていました。しかし最近は、テレビの視聴が終わったらすぐに電源を切る習慣をつけるように。

リモコンで、スイッチをきるだけの簡単な作業ですが、意外と重要なのです。

加えて、昼間の視聴時にはバックライトの明るさを抑えるように心がけています。メニュー設定でバックライト輝度を下げれば、消費電力が格段に下がるからです。夜は部屋が暗いため明るさを上げる必要がありますが、それ以外は無駄に明るくしないようにしています。

もちろん、テレビを使わないときはコンセントから外すのが理想ですが、面倒な作業は続きません。そこで筆者は、リモコンで切るだけの作業にとどめ、続けやすい習慣づけを心がけています。小さな工夫の積み重ねで、節約につなげられるでしょう。

●3:冷蔵庫の節約方法

冷蔵庫はエアコンと並び、大きな電力を消費する家電のひとつです。筆者の場合、長らく適切な温度設定を意識していませんでした。しかし、最近になって、少しの調整で節約できることを実感。

温度設定は、メーカーが推奨している適正値を冷蔵室・冷凍庫で意識。推奨値よりもあまりに低すぎると、余分な電力を消費してしまいます。それに加え、冷蔵庫自体へのつめ込みすぎにも気をつけるようにしました。庫内が過密状態になると、冷気の循環が滞り、さらに電力を無駄に消費。頻繁に開け閉めをすることも避け、一度で取り出せるよう工夫しています。

このように、メーカーの指示に従った細かい設定と、使い方の工夫が重要。適切な温度設定と使い方で、月々の電気代を大幅に下げられることがわかってきました。

●4:洗濯機の節約方法

洗濯は日々の大きな家事のひとつです。その洗濯機の運転を見直すことで、思わぬ節約が可能になります。

筆者が心がけているのは、コースの使い分けです。標準コースは、なるべく洗濯物を溜めてまとめて洗うときに使います。洗濯回数を減らすことで、電力とお湯の消費量を減らせるためです。一方で、急ぎのときには短時間コースを使用。洗濯時間を減らすことで、電力と水の消費量を減らせます。

さらに、筆者は共働きのため夜間に洗濯することが多いですが、夏場は洗濯物を部屋干しにするように心がけています。乾きにくい時期は仕方なく浴室乾燥機を使用しますが、部屋干しにすれば乾燥機の使用が不要になります。

洗濯機の賢い使い方で、節約ができることを実感しています。負担の大きな家事ですから、この配慮は欠かせません。

●5:照明機器の節約方法

最後に照明機器の節約。以前は、部屋を出るときの消し忘れが多々ありました。部屋の電気をつけっぱなしにしていたり、外出時に玄関やポーチの照明を付けっぱなしにしていたりと、意外な場所で電力を消費していたのです。

そこでまず、各部屋の電気を消す習慣をつけるようにしました。出る前に「今日はすべての電気を消したかな?」と意識するように心がけています。もちろん、完璧にできるわけではありませんが、少しずつ習慣化が進んできました。

さらに、人感センサーつきの照明器具も導入しています。人がいるときだけ自動で点灯し、不在時は消えるため、つい忘れがちな消し忘れを防げます。廊下やトイレなど人の出入りが多い場所に設置すれば、大きな節約につながります。

少しの意識と工夫で、節約ができる

このように、ちょっとした工夫と習慣づけで、エアコンからテレビ、冷蔵庫、洗濯機、照明器具まで、さまざまな場所で節約ができることでしょう。

自身が暮らしの中に潜む無駄に気づき、小さな改善を重ねていけば、着実に光熱費の負担を軽減できるはずです。限られた家計からの出費を減らせば、その分、ほかの大切なぜいたくにも回せるはず!

これからの季節、光熱費の値上がりによる影響が一層大きくなることが予想されます。しかし、一人ひとりの賢い取り組みがあれば、そのつらい実態を乗り越えられるでしょう。お住まいの地域の光熱費水準を確認し、ここで紹介した節約アイデアを参考にしながら、賢く対策を立ててみてはいかがでしょうか。

2024-07-20T11:15:30Z dg43tfdfdgfd