今回は、昭和39年10月生まれの女性の「特別支給の老齢厚生年金」の支給開始年齢についてです。
昭和60年の年金制度の改正によって、年金の受給開始年齢が60歳から65歳に引き上げられました。受給開始年齢の引き上げをスムーズにするため、生年月日に応じて段階的に年金を受け取れるように特別支給の老齢厚生年金制度は設けられました。
特別支給の老齢厚生年金の受給対象者は、次の要件を満たした人になります。
・女性:昭和41年4月1日以前生まれ
・老齢基礎年金の受給資格期間(10年)がある
・厚生年金保険等に1年以上加入していた
・生年月日に応じた受給開始年齢に達している
相談者は、昭和39年10月生まれの女性とのことですので、厚生年金の加入期間が1年以上ある等の受給要件を満たしていれば、画像の表のとおり、64歳から受け取ることができます。
監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
2025-01-09T23:52:51Z